ツラい痛みや気になることはガマンせず、

部位治療

 手首の治療


 
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腱鞘炎(けんしょうえん)
 筋肉の両端が骨に固定されるところを腱といいます。でも、両端だけ固定されてもその間が自由では腱は安定した支えにはなりません。そこで腱はその浮き上がりを抑えるために腱鞘という、刀で言えば鞘(さや)にあたるトンネルの中を通っています。つまり腱自身ではなく腱鞘部分に起きた炎症を腱鞘炎といいます。炎症による腫れというと、イメージとしては外側だけ腫れるように思いがちですが、腱鞘はトンネル状になっていますから、当然内側も腫れることになります。通常であれば腱との間に強い摩擦はありませんが、内側が腫れるとトンネル自身が狭くなり、腱との摩擦が増えるため、急性では使えば使うほど症状が悪化します。また、慢性化すると腱鞘自体が肥厚(厚くなる)することがありますので、場合によっては指の曲げ伸ばしの時に腱がひっかかるようになります。ひっかかった腱が、指の曲げ伸ばしで外れるときに「パキッ」「コキッ」といった音(軋轢音=あつれきおん)とともにバネのような弾く動きをすることから、これを「ばね指」(弾撥指=だんぱつし)と呼びます。もちろん、痛みを伴うことも少なくありません。
原因は?
● 慢性的な使いすぎ
● 裁縫やPC作業など手首から先を酷使した
● とくに育児に慣れていないママさんが赤ちゃんを抱っこしすぎた(多いです)
● 楽器の演奏
● ゲームのやりすぎ
症状は?
● 腱やその周囲の痛みを繰り返しながら徐々に悪化してきた
● 原因となった作業を再現すると痛みが出る
● 腱もしくは腱鞘部分に力がかると痛む
対処法は?
● 予防としてのストレッチ
● 何事も休憩をはさみながら続ける
● 長時間かかることを一日で終わらせようと無理をしない
● 無理をしたら症状が出る前にストレッチをしたり、シップを貼る
● 片手ばかり使わない
● 授乳は左右交互にする
● 抱っこは左右交互にする
● 手首を反らす形で作業、とくにゲームをしない(膝の上や、寝ながらすると起こりやすい)
● 使う時は予防のサポーターやテーピング、バンテージを使う
● 早期に治療する
● ガマンしない

母指CM関節症
 CM関節は中手指節間関節のことで、母指(親指)のCM関節は指先から3番目の関節になります。少し特殊ですが、他の指の3番目の関節(MP関節=手のひらと指の境の関節)と同じような位置にある母指の関節は2番目の関節になります。ですから母指CM関節の場合は、もう一つ手の甲側にある関節が3番目となります。母指CM関節は他の指と母指が他の指と協力して色々なものをつまんだりするときに支点となる関節です。
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 この関節が、例えば裁縫などの小さいものをつまむ作業で使いすぎて変形した、靭帯が緩んでいるなどの理由で不安定な状態になることで関節の負担が増え、炎症などを起こしたものを母指CM関節症といいます。
 変形性母指CM関節症の場合は、勤勉で、細かい手仕事をする機会の多い中高年の女性に多く、タオルを絞ったり、ビンのふたを開けたりするときに、親指の根元に痛みがあるとか、痛みのある部位に骨がとびでているとか、そのような症状があれば母指CM関節症を疑います。また、母指CM関節症と手指のしびれをおこす手根管症候群という別の病気が併存しやすいことも知られており、母指CM関節症が手首の腱鞘炎と間違えられることもあります。レントゲンなどを撮ると、関節が狭くなったり骨が変形したり、関節のずれなどが見られることが多いようです。
症状は?
●母指に力を入れると痛い
●母指が開きにくい
●母指のつけ根がはれたり変形している
●裁縫の針や、お皿、厚みのある本などをつかむ(親指を伸ばした状態でつまむ)動作で痛みが出る
対処法は?
●炎症を抑える目的で使ったあとはアイシングをする
●普段の炎症の少ない時期は温める
●指を使うときにはテーピングや固定バンドなどで固定をして関節の動きを安定させる(CM関節用バンドというものもあります)

手根管症候群(しゅこんかんしょうこうぐん):
 手首の手のひら側にある骨と靭帯(じんたい)に囲まれた手根管というトンネルのなかを、指に向かう正中神経と9本の指を曲げる筋肉の腱が通っています。このトンネルの中の炎症や腫瘤(しゅりゅう=こぶや腫瘍など)などで神経が慢性的な圧迫を受けて、しびれや痛み、運動障害を起こす病気です。
原因は?
● ほとんどの場合、手の使いすぎが原因です
● 妊娠によるむくみ
● 脂肪腫やガングリオンなどの腫瘤、ときには骨折によるトンネルの圧迫
● 慢性腎不全などの人工血液透析(とうせき)によるアミロイドという物質の沈着など
● 原因は一つとも限らず、さまざまな原因がるため、限定することが困難な場合もあります
症状は?
● 人差し指、中指、薬指にしびれと痛みが起こることが多い
● これらの症状は朝、目を覚ました時に強く、ひどい時は夜間睡眠中に痛みやしびれで目が覚めることもあります
● 進行すると神経の圧迫により、親指の付け根の母指球筋(ぼしきゅうきん)という筋肉がやせてくることもあります
● 細かい作業が難しくなります
● とくに親指を他の指と向かい合う位置にもっていく対立運動(つまむような動作)ができなくなります。
対処法は?

● 連続して手作業をしない
● 手をついて座る、手枕をするなどの、手首を圧迫するような姿勢を避ける
● 片方の手ばかりで作業をしない
● 何度も症状を繰り返しながら進行することが多いので、症状が出れば早めに医療機関に診せる
● どうしても手首に負担がかかるとわかっているなら、最初から手首などを固定するバンドなどを使って予防する

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